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ほろよい

花火会場から帰ってくると、家の中は2、3時間前とはうって変わって静かになっていた。

「「たっだいま~♪」」

「亜美、真美! まずは手洗って来い。色んな所触りまくってただろ?」

「はぁーい。んじゃ、やよいっちもいこっか♪」

「あ、はっはい!」

「てかさてかさ、汗かいちゃったしこのままシャワー浴びちゃおうよ~」

どたどたと足音を立てながら、3人は洗面所へ向かっていった。

風呂入るんなら俺は台所で手を洗うかな……


リビングに入ると、すぐさま目に飛び込んできたものがあった。













こっくり



母さんのうたたね姿。さつきさんもすぐ傍にある別のソファーの上で丸まったいる。

ガラスのテーブルには空になったお酒の瓶。

全く……そんなにお酒強くなんだからほどほどにしとけばいいのに。

軽く手を洗い、母さんに近付いて声をかける。


「母さん、そんな格好で寝てると風邪引くよ?」

「う~ん……そうかもねぇ……」


一応声は届いているようだが、ほとんど寝ている状態のようだ。

はぁ……しょうがないなぁ。

崩れた浴衣を軽く整えて、母さんの身体を持ち上げた。

あれ、母さんってこんなに軽かったっけ?

そんな感想を抱きつつ、そのまま寝室のベッドへ運んでいった。
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| 短編番外話 | 00時27分 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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夜店でーと?

「あの……腕組むのはさすがにちょっと」
隣でリンゴ飴をペロペロと舐めているさつきさんに提言する。

夜店



「えーでもこの前、やよいとは組んでたわよね?」

「……何でそれ知ってるんですか?」

「やよいが嬉しそ~に話してくれたから♪」

「それなら、まぁ、しょうがないですね」

「なーに? やよいにゾッコンってわけ? むむむ……」


腕の締め付けが強くなり、やわらかい感触もより感じるようになった。


「ちょ、ちょっと、さつきさん?!」

「やよいのものってことは、私のものでもあるということで♪」

「それは違うと思います……というか早くやよいちゃんの所に行きたいんですが」

「だめだめ、もう少しだけ私に付き合いなさい♪」


俺と腕を絡ませたまま、さつきさんは俺を次の目的地まで連れて行った。

| 短編番外話 | 01時54分 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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夜空に咲く花

午後8時過ぎ。東の空に花が咲いた。
「おぉ~」
ベランダにいるみんなが各々感嘆の声を上げた。


今日、8月23日は毎年行われている恒例の花火大会の日だ。
いつもは花火が打ち上げられるすぐ傍の場所で見るのだが、今年は
お隣の高槻家を自宅に招き、宴会をしながら花火を観賞していた。


夜空に向けていた顔を、少し離れた所にいる子供達に向ける。

浴衣


先ほどまで騒いでいたのがウソのように、おしゃべりを止めて静かに花火を見ていた。
グラスに注がれているシェリー酒を口に運ぶ。


ふふっ、ホント素直な子達。
私にもあんな頃があったのよねぇ。懐かしい……というより悔しいわね、なんか。
絡んじゃいたいけど、今日はやめとこうかな。今の気分がもったいないし。


もう一口シェリー酒を飲み、綺麗な花火が咲いている夜空へ目を向けた。

| 短編番外話 | 02時32分 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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夏の声

夏休みの音楽室。
時刻は午後1時を少し過ぎた頃。
今日は合唱部、吹奏楽部共に活動が無いため、中には誰もいない。


「あー……」


ピアノの前に佇んでいる少女が1人。
その手には楽譜が1枚。

その声は、窓の外で歌われている運動部の人達とセミによる二重唱により
掻き消されてしまっていた。






珍しく部活が休みという日なのに、私は学校に来ていた。
先日、合唱部があったときに決まった課題の歌を練習しようと思ったからだ。
本当は家で練習したかったが、下手っぴな歌声を家族に聞かれるのが嫌……
ということも、学校に来た理由だったりする。

学校に着き、音楽室のドアを開けると、中は誰1人としていなかった。
もしかしたら私と同じ考えで来ている人がいるかも……と期待していたが
それは見事に外れてしまった。ただ、人がいない雰囲気は薄々感じていたので
ショックを受けるようなことは全くと言っていいほど無かった。

教室に入りドアを閉め、ゆっくりと中を歩く。


普段は聞こえる事など無い自分の足音が気になる。
いつも近くにあるはずの友達の声がない。
校庭の木々に止まっているセミの声が鮮明に、私の耳に届く。


学校に誰もいない時のような、あの独特な空気みたいだ、と思った。
そのまま足を止めることなく進んでいき、ピアノ前で立ち止まる。
肩にかけていたカバンを床におき、しゃがみこんでその中から一枚の楽譜を取り出した。

楽曲名は『夏の思い出』。

まだまだ夏真っ盛りという時期だが、先を見越しての選曲ということで選ばれたらしい。
でも私にとってこの曲の決定理由なんてどうでもよかった。
ただただ思い入れがあるこの曲に決まった事がとても嬉しかった。
楽譜から視線を外し、膝を軽く叩いて立ち上がった。


「……よしっ」


誰かに言ったわけではないが、自然と気合が声になった。
その自分の声にビックリして、慌てて口を押さえる。
そして周りをきょろきょろと見回し、大きく深呼吸を2つほどした。
まずは発声練習からと思い、深呼吸と同じ要領で息を吐き、吸い込む。


「あー……」


ダメだ。どうも腹式呼吸が上手くいっていないようだ。
それならと手のひらをお腹の上に置き、もう一度声を出してみる。


あ~


今度は意識しすぎて声が出なかった。
あぁ、何でこんなに不器用なんだろう……



がらっ。



反射的に扉へ顔が向く。


「あら……善永さん? こんにちは」
「こ、こんにちは如月さんっ」


予想外の人の登場に驚き、声が裏返ってしまった。


「どうして如月さんはここに……?」
「はる……天海さんの練習のお手伝い。たしか同じクラスだったわよね?」
「は、はい」
「そんなに畏まらなくていいのに」


くすっとした笑い声を漏らす如月さん。
そのときの表情は、いつも見ている凛々しいものとは違い、可愛らしいと感じた。
ぽけーっとしていると、如月さんが段々私のほうに近付いてきた。


「あ、やっぱりコレの練習してたんだ」
「うん。でもその前に声出す練習してたんだけどなかなか上手くいかなくて……」
「発声か……それなら腹式呼吸が出来てないのかな?」
「たぶんそうだと思う。今更なんだけど、私ホントは上手く出来てなかったみたい……」
「ふーん……それなら一緒にやってみようか」
「え?」


そう言って、如月さんは私のお腹に手を置いた。



音楽室にて


「まずは自分のやり方でやってみて」


如月さんの行動にどきりとしてしまい、素直に言う通りに声を出すことしかできなかった。


「なるほど……吸った息が大部分肺の方に行ってしまっているみたいね」
「”お腹に空気を入れる”っている感覚がよく分からなくて……」
「アレはね、実際にお腹の中に入れているわけじゃなくて、横隔膜を上下に動かすの」
「うーん……」
「それなら”吐くときに腹をへこませ、吸うときに腹を膨らませる”って言えば分かるかな?」
「それだったら分かります」
「ここで注意点。吸う時は鼻で、吐く時は口で……というのが大事なの」


いつも綺麗で透き通った歌声を出している如月さん。
もちろん歌は上手で、初めて聴いた時は心臓がどきどきしたのを覚えている。
そんな彼女が、音楽関係の知識が豊富なことは至極当たり前の事だと思っていたが
彼女から直接言われてみると、とても感心してしまった。


「やっぱりすごいね、如月さんって」
「そんなこと……善永さんは高校から合唱部に入ったからそう感じるだけだと思うわ」
「でももう入部して半年経ってるのに私、基本的なこともわかってなかったから」
「でもそれに気付いただけでもすごい成長だと私は思う。何も考えずにつっぱしって
 行って、途中で転んで立ち直れなくなる人だったいるんだから」


最初、扉の前で見た時よりも如月さんの表情がやわらかくなっている事に気付いた。


「さ、続きやってみましょう。春香が来たらみんなで歌えるように、ね」
「はいっ」






千早ってこんなキャラでよかったっけ? と書いた後になって思った。
前の記事のイラスト話は……暇があればやりたいと思います。
というかこのブログの方向性ってこーゆー感じだったkk

あと、夏服はコレでいこうかと思ってます。何か改良点の指摘があればコメント欄にでも
書いてください。描くにしてもまだまだ咲きなので修正できますので……

| 短編番外話 | 03時26分 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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緊急事態

「あ、すまん。ちょっと先にグラウンド行っててくれ」
「どうしたんだ?」
「忘れもん」
踵を返して教室に駆け戻る。
(よかった……もうちょっと遅れてたら女子が着替え始めてたな)
きゅっと音を立てて教室前に止まり、ドアを開けた。
(さっさと取るもの取って、と)
自分の机へ早足で向かう。窓際の中間なので少しだけ遠く感じる。
着くとすぐにカバンの中をまさぐり始めた。
(あれ? たしか入れたはずだよなぁ)

がたっ・・・

不意に後ろから物音が聞こえた。
人間と言うものは、音がした方を見てしまうという習性がある。
だから当然、俺は振り返った。




離れた壁際に善永さんがいた。下着姿の。



頭が一瞬真っ白になる。
突然の出来事に身体が固まってしまい、動き出せない。
声を出そうにも喉が固まって出す事が出来ない。
肝心の善永さんはというと、体操服の上着で身体を隠したまま硬直している。

「でさー、昨日の……」

教室の外から女子の声が聞こえてきた。
それをきっかけに身体に力が戻る。
忘れ物は見つかっていなかったが、猛ダッシュでドアに向かう。
(ごめん善永さんっ、後で謝るから!)
彼女を横目にドアを開けようとしたが、もうすでに女子達がドアのすぐ近くにいるのを感じた。
あ、これは終わった……と思った時、背中を押された。
そのまま為すがままに近くの掃除用具入れに入れられた。






がやがやと女子達の話し声が聞こえる。
どうやら一応最悪の事態は免れたようだ。しかし……

「で、何で善永さんまで入ってきたの?」

なるべく小さな声で、その姿を見ずに話し掛けた。

「えと、その……」

ロッカーの中で…


まあ、いつも通り脳内補完をよろしく。しかしまぁ、nanp○よくやってくれたぜ・・・GJ|ω`)b

あ、あと一応言っておく。 
⊂ミ⊃^ω^ )⊃ アウア… ⊂(^ω^)⊃ セフセフ!!

| 短編番外話 | 02時25分 | comments:16 | trackbacks:0 | TOP↑

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